- はじまり
- 京都市内を通り大原三千院までの70km
- 早朝の大原三千院探索
- 途中峠・花折峠を越え、鯖街道で高島市朽木へ
- 高島市朽木は広い
- 小入谷からおにゅう峠
- 二度目のおにゅう峠
- 福井県側へダートを下り上根来へ
- 小浜市から名田庄を通り帰途につく
- おしまい
はじまり
ラファ大阪での三船雅彦氏のトークイベントに参加してビワイチの話を伺ったのですが、「途中峠」がキーワードとして何度か出てきました。
途中峠は、これまで3度越えたことがあります。
TIME Fluidity: ツールド朽木・おにゅう峠~琵琶湖西岸 - ロングライドいったきり
TIME Fluidity:鯖街道とわらじカツ丼 - ロングライドいったきり
TIME Fluidity:初めてのビワイチ(北湖)は、途中峠を越えて。 - ロングライドいったきり
もう既に途中峠が頭にインプットされています。
よし、途中峠を越えて、何処かへ行こう!!
そして、直前にシクロツーリストの田村さんが、おにゅう峠を福井側から越えられたエントリーが掲載されました。
これは途中峠を越えて、おにゅう峠へ行くしかない!!
紅葉の季節だし!!
今回は福井側へ下りてみるぞ!!
と出発の前の晩に決心し、いそいそと装備を整えました。
京都市内を通り大原三千院までの70km
いつものように午前4時起床、午前4時半出発です。
しかし寒い!!出発時点で気温は3℃。
三船雅彦氏は服装のテクニックとして、その日の最高気温に合わせて服装を準備するのがよい。とおっしゃっていましたが、長袖ジャージにウインドブレーカーでは寒い寒い。
走行中のガーミンの気温はマイナス1.5℃を表示していました。
兵庫県川西市から京都市内を通り大津市の途中峠までの70㎞は、このSTRAVAのルートを使っています。走り易いとは思いますが、日の出前後の交通量の少ない時間帯なので、一般的ではないかもしれません。
日の出前の午前6時に亀岡市と京都市西京区の境界である老ノ坂トンネルを通ります。
心霊現象があるやらないやら、心霊スポットとしても有名らしいですが、歩行者・自転車用トンネルはとても明るくて、快適です。
五条大橋から北を眺めます。
最高の秋晴れになりそうです。
出町柳で鯖街道口の碑を観ようとしたのですが、場所がよくわからなくて、もうええか?!ということで、御蔭通りの橋の上から撮影した、高野川沿いの風景です。
国道367号線で、京都市左京区大原に到達。
早朝の大原三千院探索
三船さんが「早朝なら自転車も邪魔にならない。」ということで訪問した。とおっしゃっていたので立ち寄ってみます。
三千院への参道ですが、午前8時前だと誰もいません。
三千院門跡、ずいぶん昔に来たはずなのですが、ぜんぜん覚えていないなぁ。
三千院の開門は8時30分でした。
紅葉はまだまだ先のようです。
途中峠・花折峠を越え、鯖街道で高島市朽木へ
途中峠の下り、これまで3回は写真右側のバイパスを通って途中の交差点を過ぎたのですが、今回は三船雅彦氏のトークイベントでも紹介された旧道を進んでみます。
あんまり目ぼしい建物も見つかりませんでした。
三船雅彦氏のトークイベントで、古い郵便局の建物の前を三船さんがカッコよく上っている写真があったように記憶していたのですが、違う場所だったかな?
旧道の分岐点かな。
途中の町並みを過ぎ、再び国道367号線で花折峠を目指します。
結構大変な峠だったのですが、
三度目となれば、花折トンネルまでは、あっという間に到着。
花折トンネルを過ぎると、長い下りが続きます。
左手に百井川を見ながら、ひたすら軽快に走ります。
大津市葛川町の古い民家が立ち並んでいる風景がいいですね。
葛川梅ノ木町の交差点を左折、橋を渡り県道781号線(麻生古屋梅ノ木)で高島市朽木を目指します。
いきなり急な狭い道となるのですが、紅葉が進んでいます。
差路を抜けると快適な道路となります。
いこいの里久多キャンプ場があるのでわかりやすいですね。
自動販売機があるので、暖かいコーヒーでも買おうと思ったのですが、この時期なのに冷たい飲み物しかありません。
高島市朽木は広い
わかっちゃいたのですが、朽木って広いんですよ。
県道781号線は、針畑川に沿って進みます。
2回目の訪問なので、サクサク先を進みます。朽木は広いですからね。
この辺りで動物が前方に居ました。
おサルの親子でした。
ライド中におサルに出会うのは初めてでした。
ホントにお尻が赤いんだ!!というのが感想。
少し離れた場所からでも赤いお尻は目立ちますね。
高島市朽木地区を12㎞ほど走りました。
この観光案内看板がおにゅう峠への入口です。
観光案内看板から直ぐにある山村都市交流館 源流の駅「山帰来」で休憩してみました。
近くの滝までトレッキングされるグループが訪問されていました。
お弁当を準備してもらえるんですね。
温かいもの何かありますか?と伺ったら、「栃餅うどんなら準備できるよ」とのことだったのですが、まだうどんを食べるにはお腹も空いていなかったので、コーヒーを頂きました。
お菓子とチョコがついており、ほっこりしました。
室内の気温は8℃ほどで、薪ストーブが炊かれていました。
おにゅう峠からみえる場所の写真が飾られていました。
すごい時期の写真ですね。
小入谷からおにゅう峠
山帰来で一息して、小入谷からおにゅう峠を目指します。
写真の場所からは、小入谷は直進。国道781号線で右へ道なりに20数キロ進めば、国道367号線へと至ります。
前回は、おにゅう峠を下ってきて、その道で琵琶湖まで行きました。
小入谷の入口にパン屋さんがあるはずなのですが、オープンしているか分からなかったですね。パンを焼いている香りはしていなかったです。
小入谷の集落は静かに通過します。
小入谷の看板
前回は気がつかなかったのですが、遥か山の上にガードレールが見えました。
あすこを通過するのですね。
針畑川に沿って進みます。
「林道 小入谷線」の案内。
初めて訪れたときは、迷うんじゃないかと心配したのですが、迷うことはほぼ無いです。
針畑川へ注ぐ支流に沿って林道は進みます。
自動車でカメラを構えておられる方が居て、カメラの方角を見上げてみると
おおスゲー!!あすこまで上るんだ!!(2回目ですが、、、)
林道は鯖街道と交差して先へ進んでいます。
尾根筋の道路に出ました。
この辺りにグレーチングがひっくり返っているグレーチングトラップがあったのですが、直っていました。
先が見える景色の良いところです。
右手を見ると、広葉樹と針葉樹のコントラストが美しい山があります。
これはゾウさん。
こちらは王蟲。
焼尾の地蔵に到着
どのような由来かと調べましたら、
一方、滋賀県側の峠の入口には「焼尾地蔵」とよばれる地蔵が祀られています。この焼尾地蔵の名前は、昔、針畑の村人が峠越えの途中で、この地蔵に 「おれの家を燃やすことができるか」と挑発すると、村人が帰るまでに自分の家が火事になっていた、という伝承から名付けられたものといわれています。針畑 の人々は、それ以来この地蔵の霊験を信じ、大切に守り伝えるようになったといいます。~【高島市歴史散歩】「鯖街道」の最短ルート 根来峠 | びわ湖源流の郷(滋賀県高島市)、その魅力~
何があってお地蔵を挑発することになったのでしょうね。
焼尾の地蔵から先、斜度が厳しくなります。
前回と違って、路面に土砂が流れていないですね。安心して上ることができます。
撮影ポイントに到着。
おにゅう峠の頂上まではまだまだなのですが、これまで上ってきた道と小入谷を遠望できる素晴らしい景色の場所です。
撮影の腕前が良いわけではないので、それなりにしか写りません。
先へ進みましょう。
前回、タイヤをサイドカットした場所に到着。
右の斜面は瓦礫が露出しているので、土砂が流れやすそうです。
二度目のおにゅう峠
景色を楽しみつつ、おにゅう峠の滋賀県と福井県の境界に到着しました。
道も荒れていないので、結構な方が車やバイクで上って来られていました。
大阪ナンバーのオートバイのおじさんと交互に撮り合いました。
おじさんとは同じ方向に進み、抜きつ抜かれつし、東小浜市で別れましたね。
前回に引き続きこの日も天気が良かったです。
福井県側へダートを下り上根来へ
目の前がダート道なので、前回は上根来側に下りようなんて、ちっとも考えなかったですが、シクロツーリストの田村さんがダートは3㎞ほどと書かれていたので、最悪3㎞を全部担いでも、45分くらいで越えることが出来るだろうと、考えました。
ロードシューズを脱いで、携帯リュックに入れ、持ってきた折り畳みシューズに履き替えました。
ダートはこのシューズで歩きます。朝来市の竹田城跡を上った時もこのシューズを使いました。
乗れそうな区間は乗るつもりですが、TIMEのペダルは普通のシューズでも結構漕ぎやすいです。
さて、思い切ってスタートです。
頂上付近は固められたダートです。
頂上からほどなく、コンクリート舗装に変わります。
コンクリート舗装でも路上には瓦礫も見受けられるので、サイドカットには注意しました。
雪の重みでへしゃげているというガードレール。
これは、危なくなさそうなダート。
コンクリートからダートに変わるときは一旦バイクを下りて確認します。
数秒の手間を惜しんで、ひどい目に合うと最悪ですからね。
これはやばいなぁ、と思ったゴロゴロ石のダート。
ここは担いで進みます。
景色が開けた場所に到着。
おうにゅ峠の天辺とまた違った景色を見ることができました。
フカフカの落ち葉だ、フォトジェニックに撮影しよう、としたのですが、ディレーラー側を下にするなんて!!
この鯖街道の案内があった向かいだったんですけどね。
ダートがしばらく続き。
路面の様子を見て乗ってみたり。
ここは無理!!
アスファルト舗装になりました。
こちらは、シクロツーリストの田村さんが撮影されたものなのですが、
アスファルト舗装になれば、ダートは終わりでした。
距離は3㎞も無かったんじゃないでしょうか?
ダートを無事通過できたようです。
そのまま谷間を通る林道を下ります。
上根来水源の森近くの鯖街道の案内です。
廃屋などもありましたが、上根来地区に到着しました。
こちらは、上根来地区の「上根来休憩所・助太郎」です。
写真を撮っていたら、上根来の世話役の方が、休憩所の見学をさせてくださいました。
トレッキングされている方には、無料で使っていただているそうです。
天井が高い立派な茅葺屋根の建物でした。
世話役の方曰く、来年(2020年)には、おにゅう峠まで福井県側の道路をすべて舗装する予定だそうです。
ダートを楽しみたい方は今のうちに。
ロードバイクで走られる方は、しばらく待てば良いようです。
上根来から県道35号線(久坂中ノ畑小浜線)で下根来地区へ。
遠敷川沿いの鯖街道の壁絵。
小浜市から名田庄を通り帰途につく
若狭西街道というバイパスに到着。お昼を過ぎた時間帯ですが、小浜市内には向かわず、国道162号線で、福井県大飯郡おおい町名田庄から京都府南丹市美山を通り帰途につくことにしました。
おおい町名田庄で、順調に走っていたら、
フロントタイヤの空気が抜けました。
前回おにゅう峠を上った時(2018年10月)もこのフロントタイヤだったのですが、あれから1年走行距離約4000㎞。タイヤ交換のタイミングだったのでしょうか?
IRCのチューブレスタイヤを使用していますが、こうゆうときは穴をふさぐことを考えず、チューブを入れて直ぐに走ることができるようにしようと考えていました。
チューブレスバルブを外し、チューブドタイヤとし、空気をいれて走り出しました。
最初の予備チューブのバルブ長が短くて、空気を入れることができなかったので、バルブエクステンダーも携行しておくことも考える必要がありますね。
道の駅名田庄の蕎麦屋さんで、昼食。
ここのお蕎麦は、体に染み渡って美味しいですね。
道の駅名田庄から約70kmをノンストップで帰って来ました。
日没前に帰ってこれて良かったです。
おしまい
結構短絡的におにゅう峠へ行こう!!そして福井側へ下りてみよう!!と挑んでみたのですが、 上手く行けました。まあ、パンクはしましたが。
おにゅう峠の紅葉の始まりを見て、福井側への新たなルートを体験することが出来た、印象的なライドになりました。
気がつけば、3週連続で200kmオーバーのライドを走っていました。
随分長い時間走り続けることができるようになったのを実感しています。