はじまり
勤務先は毎年社員旅行を行っており、旅先のいい旅館に宿泊させてくれるので楽しみなのです。
昨年はもう一週後だったので、ツアーオブジャパンの堺ステージの観戦に行けましたが、今年は重なってしまいました。
今年は箱根湯本温泉で宿泊。
ゴルフ組と観光組に分かれるのですが、僕はゴルフをしないので、観光組のスケジュールを確認すると、午前9時に出発。
これだけ出発がゆっくりだと、自転車持って行けるんちゃうん!?
折り畳み自転車で、箱根峠を上ろうか!と考えました。
「(上司に)自転車持って行っていいですか?」と確認すると、
「かまへん!」の一言。
ヒャッホー!!ということで、計画を練ります。
午前3時に出発したら、観光のスタート時刻の午前9時まで、6時間あるやん!!
今を逃せば次はないかも、ということで、段々と計画が大きくなりました。
ですが、関西勢なので箱根周辺のことはわかりません。
確か、コミック「ろんぐらいだぁす」で、主人公の倉田亜美氏が仲間から『湯河原から大観山への椿ラインだ!!』とか、連れて行かれていたので、「そんなにいいルートなら行ってみよう。」と椿ラインをメインに考えます。
旅の相談をSNSで
ですが、今一ついい案が浮かばないので、僕のように、ドッタン、バッタンな文章ではなく、ロードバイクに乗りながら、旅情を誘う紀行文を書かれているナガヤマさんにDMを送って相談してみました。
SNSでダイレクトメッセージを送るのは初めてで、とても緊張しましたが、快く相談に応じてくださいました。
神奈川県真鶴町の真鶴岬(まなづるみさき)を勧めていただきました。
関西に住んでいると、まったく知らない地名だったのですが、真鶴岬の先端にある三ツ石が景勝50選に選ばれている場所らしく、貴船神社と共にご来光を拝む有名な場所なのですね。
真鶴岬~湯河原町・椿ラインで大観山は、ルートとして十分走破できるのでしょうが、5月19日の日の出時刻が午前4時40分。
真鶴岬から湯河原駅まで、約7キロ。写真撮影などしていると、午前5時を過ぎてしまいます。
椿ラインの頂上である大観山標高1000mまでの20㎞の上りを、時間的な余裕を持たせて2時間と計算すれば、大観山に午前7時。そこから箱根湯本まで戻り、午前9時の観光組の出発に合わせるには、ちょっと厳しいと考え、真鶴岬での日の出は断念せざる負えませんでした。
最終的には、箱根湯本~小田原城~国道135号線真鶴~椿ラインで大観山~芦ノ湖から箱根湯本への周回60㎞のコースとすることにしました。
ナガヤマさんから、真鶴までの国道135号線は海岸沿いで、月齢も満月なのでナイトライドでも走りやすい、とアドバイスをいただきました。
社員旅行出発
さて、社員旅行初日、自走で新大阪駅へ向かいます。
ほとんどの社員からは、「何持ってんねん」と突っ込まれましたが、「着替えを準備してたらこのサイズになりました。」と回答しておきました。
ロードバイクを社員旅行に持ちこんで、「よくまあ旅行の幹事から、文句を言われないものか!!」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それは大丈夫だったのです。
なぜなら、幹事は僕なのです!!
三島駅で新幹線から観光バスへ。
三島市で見えた富士山。この週末富士山が山頂まで見えたのは、この時だけでした。
昼食後、三島スカイウォークを見学。
で、富士山の絶景はどこだ!!
三島スカイウォークは、国道1号線の結構な上りの途中にある施設ですが、ローディーも来られていました。
うらやましいかといえば、「この国道1号線の斜面で、この通行量の場所は走りたくないな。」正直思いました。
三島スカイウォークからは、国道1号線で1時間もかからず、箱根湯本温泉の宿泊先に到着しました。
箱根の周辺は、国道1号線の箱根新道や旧道、東海道とか、今一つ理解し辛いですね。
国道1号線(東海道)を試走
宴会の開始まで、約1時間半ありましたので、輪行を解いて、箱根路(東海道)を上ってみました。
下ってくる自動車が、箱根湯本駅前商店街で渋滞しています。
箱根駅伝で見たことがある場所だぞ、特徴的な対岸で分かりました。
熊野神社
2㎞ほど上って、落差約15mあるという蛙の滝
昔、悪い病気がはやったとき、この滝の近くに住んでいた蛙が村人の夢枕に立ち、「木陰を作ってくれるなら病気を治してやろう」と言い、村人がその通りにすると病気が治ったことからこの名が付けられたと言われている。
蛙の滝付近は、なだらかな緩斜面でした。
バカヤロー!!カーブ到着
大平台の急カーブに到着。
弱虫ペダルの人気キャラである東堂氏が「準備しとけよバカヤロー!!」と言った場所ということで、聖地になっているとかなっていないとか。
なお、僕は弱虫ペダル未読なので、藤堂さんて誰??な状態です。
大平台温泉で折り返す
温泉の案内があります。
この太平台温泉の入り口で、約4㎞を上りました。
宿へ引き返すことにしました、せっかくなので太平台温泉の中を通って戻ります。
単線の箱根登山鉄道の線路
明日はこの登山鉄道を利用し、大涌谷を訪れる予定です。
箱根の渓谷 早川
奇麗かといえば、そうでもないですね。
箱根湯本駅前商店街まで、渋滞に沿って戻りました。
箱根湯本駅前にて。
箱根のために先日チェーンリングを交換したフロントシングルのロードバイクを持ってきました。
国道1号線(東海道)を4㎞ほど上って、その5倍の距離の椿ラインをイメージしてみました。スピードはともかく最後まで走りきることはできそうかな。
明日のスタイルですが、なにが起こるか分からないので、サドルバックに輪行袋を入れて走ることにします。荷物になるのですが、トラブルに対応し戻ってくることができなければ、今回のような勝手はできません。
おしまい
東海道の上りを試走して分かった確かなことは、
「箱根駅伝を走る選手はバケモンやな」
ということです。
さて、椿ラインが楽しみです。